眼瞼下垂

 

一瀬晃洋(いちのせあきひろ)は、神戸大学在任の20年間、眼瞼下垂症(先天性、後天性)の手術に取り組んで参りました。当院開業後もライフワークとして眼瞼下垂の治療を続けますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。どのような眼瞼下垂にも対応致します。もしかして自分も眼瞼下垂かな?とお感じの方は、どうぞご相談下さい。

 

眼瞼下垂の分類と治療

<眼瞼下垂の分類>

1.先天性眼瞼下垂
(生まれつきの眼瞼下垂) →先天性眼瞼下垂のページへ

 

2.後天性眼瞼下垂
(生まれつきではない眼瞼下垂)
a)腱膜性眼瞼下垂
まぶたを上げる筋肉がゆるんでまぶたからはずれる状態
b)神経原性眼瞼下垂
c)筋原性眼瞼下垂
d)瘢痕性眼瞼下垂

 

→後天性眼瞼下垂のうち最も多い加齢による眼瞼下垂は、腱膜性眼瞼下垂およびまぶたをあげる筋肉の力の低下です。

眼瞼下垂は一部の人がかかるような特別な病気ではありません.まぶたを挙げる筋肉はとても緩みやすい弱い組織ですので,ほとんどの方が一生のうち一度は修理が必要な部分になると言って差し支えありません.

 

<眼瞼下垂の治療の選択>
眼瞼下垂の状況によって用いる治療が異なります.

1.眼瞼挙筋前転術(腱膜固定術)
後転性眼瞼下垂の90%以上
先天性眼瞼下垂の一部
2.筋膜移植
こどもの先天性眼瞼下垂
3.縫合糸でのつり上げ
大人の先天性眼瞼下垂
神経原生眼瞼下垂
筋原性眼瞼下垂

→生まれつきでない眼瞼下垂には,通常挙筋前転術(腱膜固定術)が選択されます.

 

簡単&確実! 部分切開法による眼瞼下垂手術がお勧め

当院はまぶたの専門治療を掲げておりますが、中でも最も多い手術は眼瞼下垂症手術です。
当院ではすべてのタイプの眼瞼下垂の治療を行っています.

 

<おすすめする術式>

(4点留め)部分切開法眼瞼下垂症手術

眼瞼下垂症 手術 部分切開法 デザイン

 

米国の小切開眼瞼下垂症手術を基に、術式を開発しました。


「部分切開法」は,まぶたをざっくりと切る「全切開法」とは異なる方法で、約15mmの切開より眼瞼下垂の手術を行います。
小さい切開より4点の腱膜の固定を行うため、全切開法と比較しても有効性に遜色はありません。
軽い眼瞼下垂から重度の眼瞼下垂まで適応します。

 

眼瞼下垂は、主に本術式を用いて1000眼/年間以上行っております。
2000年以降、神戸大阪・和歌山で10000眼以上の症例を重ねております。


部分切開法は様々な点でお勧め出来る方法で、眼瞼下垂手術の決定版の術式であると自負しております。
なにより患者さんにとって受けやすい手術です。
どうぞ安心してお受け下さい

 

<特徴>

1.低侵襲手術
 術後の腫れが少なく回復が早い
 翌日より眼鏡で職場復帰できることも
2.手術が受けるのが容易
 手術時間が短い痛みが少ない
 
→15-20分で済みます
3.確実性,持続性
 4点留めにすることで強い固定力
 
→長期的に緩みにくい術式です
4.美容面
 4点留めでまぶた全体の形が整う
 
→三角の眼になることを防ぎます

 

▼本術式については、すでに国内外の学会報告や論文報告を数多く行っています。

部分切開法 学会発表
<学会発表 (抜粋)>
・2006年 日本美容外科学会総会(広島) シンポジウム
 一瀬晃洋   神戸大学形成外科・美容外科  
・2008年 日本美容外科学会総会(横浜) シンポジウム
 一瀬晃洋  神戸大学形成外科・美容外科
2013年 日本形成外科学会総会(札幌) ビデオシンポジウム
 一瀬晃洋 神戸大学形成外科・美容外科
2013年 韓国美容外科学会総会(asian blepharoplasy forum、ソウル)
  Akihiro Ichinose,  Kobe university graduate school of medicine
<論文報告>
・成人の眼瞼下垂症手術-部分切開法眼瞼挙筋腱膜前転術- 一瀬晃洋   神戸大学形成外科・美容外科   PEPARS2010 )

 

眼瞼下垂になると偏頭痛など体調が悪くなる

眼瞼下垂では,知らず知らずのうちに私たちの体や心をむしばみます.
開きにくいまぶたを一日中頑張って挙げておくのはとても疲れます.眼瞼下垂になると,眼や体の疲れがひどく,偏頭痛,首・肩こり,顔や眼の痛みなどが生じて,体調がすっきりしなくなります.

<眼瞼下垂の代表的な症状>

1.まぶた・眼の症状
 まぶたが重い・開きにくい 視野が狭い 眼精疲労
2.その他の眼の症状
 眼の奥の痛み目の周囲の痛み・違和感、まぶしさ、めまい、涙の異常 等)
3.まぶた以外の症状
 頭痛 肩こり・首の痛み 他の症状(顔、耳周囲の痛み、昼間眠い、鼻炎など)
4.美容面の症状 ひたいのシワ、
 眼の上のくぼみ 眼の下の眼袋 眼のクマ 疲れて見える 元気がない顔 怖い(冷たい)表情

 ※上記症状に思い当たる方は眼瞼下垂の専門医の受診をおすすめします。

ひどい頭痛に悩まされて脳神経外科などいくつも受診したが原因がわからなかった。実は眼瞼下垂症であり手術で治ったったという症例はよくあります。

 

<Q&A>

Q.手術はどれくらいの 時間がかかりますか?

A.部分切開法では局所麻酔で片眼15-20分で手術が終了です。
(※修正手術では30分以上かかることもあります)

 

Q.抜糸までの期間は?

A.目立ちにくく溶ける糸で(1週間以降にはずれ易く)縫合しますので、必ずしも抜糸は必要ではありません。
溶ける糸でも正しく用いれば傷あとはきれいになることを実証していますので、ご安心下さい。

 

Q.何回くらい通院の必要がありますか?

A.

1.神戸・大阪など近隣にお住まいの方
眼瞼下垂の手術後の最初の検診は,通常1週間後です.あとは1か月後と4か月後に検診して問題なければ終了です.
2.遠方にお住まいの方
抜糸なしで術後の検診を1か月後にすることも可能です(問題なければその後の受診を省きます。)

 

Q.仕事をどれくらい休む必要がありますか?

A.部分切開法眼瞼下垂手術では平均的な腫れは2日~10日程度です。腫れが少ない方は、翌日より眼鏡で職場復帰可能です。内出血が出た方は、片眼づつ手術して眼帯で隠せば仕事を休まなくて可です。

 

Q.皮膚のたるみが多いと思うのですが、術式はどうなりますか?

ほとんどの眼瞼下垂で部分切開法で問題ありません。特に脂肪切除などや二重(ふたえ)をきれいに入れると、たるんだ感じは少なくなります.必要があれば将来的に皮膚切除を検討して下さい。

 

Q.全切開法を受けたいのですが

全切開法は手術のマグニチュードが大きいためにおすすめはしませんが,どうしても希望されるなら可能です(10数年前まで第1選択としていました)。

 

Q.眼瞼下垂の手術で頭痛・肩こりはどれくらいの効果を見込めますか?

A.経験的には、偏頭痛の7割程度の方が改善します(完全に無くなる方も少なくありません)。肩こりも同様です

 

Q.高齢の母の手術を検討していますが入院可能でしょうか?

A.入院可能です(同ビルの新都心病院)

 

Q.健康保険での手術ができますか?

A.眼瞼下垂ならば保険適用可能です(適応がある場合)

 

Q.自然なふたえまぶたができますか?

A.眼瞼下垂の手術と二重整形の手術は似ていますが違う手術です.眼瞼下垂の手術では、術後にふたえまぶたが乱れることがあります。その理由は、もともとまぶたの中にはひとえやふたえをつくる癒着や構造物があるため、眼瞼下垂の手術でふたえを固定しても術後に後戻りしたり一部乱れが生じるためです。同じ部位を切開しても違う二重の幅になったりします.乱れが少ない二重まぶたにしたい場合には、今あるふたえまぶたを一旦崩して0(ゼロ)から作り直す「二重の作り直し」の手術を加えます。 「二重の作り直し」は保険適応外になり、手術時間は眼瞼下垂手術単独の2倍ほどの手術時間になります(眼瞼下垂と二重整形で両目で1時間ほど)。「二重の作り直し」ご希望にされる方には眼瞼下垂の手術と同時に追加することも可能ですし、眼瞼下垂術後にふたえの乱れが生じた場合に後で追加することも可能です。

Q.左右の大きさがぴったりあいますか?

A.眼瞼下垂の重症度、眼瞼挙筋の筋力、まぶたの重みの自覚などにより作成した計算式を用いて、眼瞼挙筋の修理をします.最新の計算式(version 2)では、もともと左右差がある場合において90%以上の確率で左右差なく治療することが可能です.左右が揃わなければ後で修正は可能ですが、通常は術後6か月程度(ずれの程度が確定するまで)待っていただく必要があります.ただし、緊急事態では早期に修正する必要がありますので、術後の定期検診は必ず受診してください.

 

Q.修正手術について

A.約10%にまぶたの開きの左右差がでます(開きが不足or開きすぎ).修正は可能(通常は保険適応)ですが、左右差がほぼ確定する6か月程度は原則的にお待ち頂くことになります.ただし、眼が閉じにくくて目の表面に傷が入るなど緊急事態の場合には早期に修正手術を検討します.二重まぶたの左右差についても修正可能です(保険適応外).

 

眼瞼下垂以外の”まぶたが重い病気”について

まぶたが重い病気には眼瞼下垂以外にもいくつもあり、眼瞼下垂手術一辺倒だけでは良い結果とならないことがあります。

まぶたの重みの原因を明らかにして治療する必要がありますが、病態把握が非常に難しいことがあります。

 

<まぶたが重くなる疾患(眼瞼下垂除く)>

眼瞼痙攣眼瞼痙攣のページへ

顔面神経麻痺

逆まつげ眼瞼内反症・逆まつげのページへ

眉毛の下垂

これらの病気についても治療を行います.どうぞご相談下さい。

 

眼瞼下垂手術だけでなく、眼瞼痙攣に対する眼輪筋切除・下眼瞼の手術、内服治療、ボツリヌストキシン
注射なども行います。

 

まぶたのタルミの手術は眼瞼下垂とは違う

各種まぶたのタルミの手術も行っております(※保険適応外)。

まぶたのタルミの術式

詳しくは→(こちら)
1.眉下切開
 「まぶたの自然なタルミ取り」
 +追加術式
  →眉毛固定(眉毛を上げる)
  →コルゲータ切除(眉間の皺の治療) 
 など
 
2.全切開法二重まぶた手術(=上まぶたリフト)
 「二重まぶたの溝の部位でタルミを切り取る手術」 
  +ルーフ切除(厚ぼったいまぶたを二重まぶたにする)
 など

 

歓迎! 眼瞼下垂の修正手術

他院での手術後のトラブルの修正手術を承ります。

どんな状況であっても修正可能なことがほとんどです。あきらめずに一度ご相談下さい
(もちろん当院で行った症例についても修正致します)

<例>

三角(さんかく)眼、つり上がったまぶた、開きすぎ、びっくり目、開かなくなった、二重の乱れ・くい込み、まつげの向き など

(保険適応可能:まぶたの開きすぎ・開きが悪いなど)。

 

<Q&A>

Q.受診において必要な情報は?

何年頃に手術を受けたのか、最低限その情報は必要です。

術前には、たくさんの情報をお聞きします。

 

Q.どの先生の手術でも修正可能ですか?

可能です。修正手術では、いくつかの”傾向と対策”があります.ほとんどの症例が当てはまります。
修正に骨が折れる先生も確かにありますが、各医師の手術の傾向がありますのでそれを踏まえて治療します。
神戸・大阪のみならず、関西圏、東海、関東圏のいずれの患者さんの修正手術にも対応しています。

Q.紹介状は必要ですか?

紹介状は必ずしも必要ありません。

前回の手術でどのようなことがなされたかは重要な情報ですが、どちらにせよ手術中にどういう手術がなされたかはっきりすることなので必ずしも必要ありません。

 

Q.修正は何回まで可能でしょうか?

修正手術を繰り返した受けられた方もご相談下さい。美容外科・形成外科で難しいと言われた方も一度ご相談下さい。

実際には皮膚や脂肪、そしてまぶたを挙げる筋肉の力がどれだけ残っているかが、修正術の成功の鍵となります。