顔の美容外科とまぶたの専門治療
先天性耳疾患(生まれつきある疾患)
1.副耳(ふくじ)
副耳とは、耳の前方(ほとんどが耳珠(じじゅ)の前あたり)にできるポリープのような皮膚の変形です。
内部に軟骨を含むものもあります。見た目が気になる場合は、手術で切除が可能です。
ただし、耳珠と近接している場合や内部に軟骨を含む場合などは手術によって耳介変形が生じる可能性があります。
当院では耳介の形状を考慮した方法で手術を行います。局所麻酔下の日帰り手術で保険適応となります。
また、耳瘻孔(じろうこう/次項で説明)を合併することも多いため、早めの受診をおすすめします。
2.耳瘻孔(じろうこう)
耳の前方や耳介内に生まれつきある小さな穴(瘻孔(ろう孔))のことで、皮下にブドウの房のような瘻管(ろうかん)を形成しています。
通常は無症状ですが、感染してしまうと疼痛や排膿を引き起こし治療が難しくなるため、感染を起こす前にできるだけ早めに切除しておくことがお勧めです。
局所麻酔下の日帰り手術で【保険適応】となります。
3.耳介変形(じかいへんけい)
立ち耳、埋没耳、スタール耳、折れ耳などの耳介変形は見た目な問題だけではなく、マスクや眼鏡の着用が難しくなるなど日常生活に支障をきたす場合があります。
耳介変形は手術により修正することが可能です。
また、生後間もないお子さんの場合は、矯正器具などの使用により手術をしなくても矯正できる場合がありますので早めにご相談ください。
後天性耳疾患
1.耳介血腫・偽嚢腫(じかいけっしゅ・ぎのうしゅ)
打撲や摩擦によってできる耳のたんこぶを耳介血腫(じかいけっしゅ)と言います。
また強い外傷がなくてもアトピー性皮膚炎などで慢性的に耳をこする癖があったり、イヤホンなどで日常的に耳への摩擦が起こると耳の皮下に浸出液が溜まり、偽嚢腫(ぎのうしゅ)を形成します。
これらを繰り返したり放置すると軟骨のような硬い線維性の組織が増え、いわゆる餃子耳、柔道耳、カリフラワー耳と呼ばれる状態になります。
耳介血腫や偽嚢腫を認めた際は速やかに適切な処置を受ける必要があります。
2.耳介ケロイド
3.耳垂裂(じすいれつ/ピアス穴の裂傷)
ピアスや何らかの理由で耳たぶが避けることを耳垂裂(じすいれつ)と言います。
単純に縫合すると耳たぶにくびれが残ったり瘢痕が目立ったりすることがあるので、当院では局所皮弁という特殊な切れ込みをいれることで傷跡を出来るだけ目立ちにくく修正する方法で縫合します。
また、ピアス穴を残したまま修正することが可能な場合もありますので、ご希望があれば診察時にご相談ください。
【料金】
自費治療: 60,000円(税別)
【主なリスク ・ 副作用】
腫れ、感染、皮膚壊死など
Q&A
Q.治療は保険適応ですか?
A.ピアスによる耳垂裂以外は保険適応手術となります。