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改良型マックス(MACS)リフト


フェイスリフトとは~顔の大規模リフォーム


医療の進歩の賜で日本は今や世界一の健康長寿社会となりました。 仕事や私生活など社会で活躍する期間は昔と比較して長くなっていますが、老化はやはりは止めることが出来ません 。その結果、自分の内面と顔の老化がかけ離れてきて困っておられる患者さんは少なくありません。

 

人生の折り返し地点を目処に行うお顔の大規模リフォーム、それがフェイスリフトです。治療の対象は顔面のほぼ下半分の広い範囲で、ほほ・フェイスライン・首の上部です。

 

近年レーザー治療や注射などの切らない治療の進歩ばかり注目されていますが、実はフェイスリフトも進化しており、 この20年で効果・安全性・受けやすさなどが大きく改善しています。 不自然な感じではなく、自然で素敵な感じに老化する~それが現在のフェイスリフトの目標です。 フェイスリフトを受けた患者さんのお顔は、受けていない人と比較して若く素敵な感じになり、しかもその状態が持続します。

 

最近のフェイスリフトの特徴
1.ショートスカー 

~傷跡が目立たない 耳の変形が少ない
フェイスリフトを受けた形跡はほぼ支障なく耳を出して生活可能です。
2.剥離が少ない  

~低侵襲 職場復帰は1-2週間と短くなりました。
3.手術時間が短い 

~片側1時間で可能です。
4.リガメント手術 

~効果および持続性が大幅に高まりました。
5.安全性が高い

~解剖学的研究がなされて神経障害などのリスクが大幅に減りました。
(※改良型MACSリフトはこの全ての特徴を持ちます。)


もしフェイスリフト手術を受けることが出来れば、他の方法で得られない大きく長期的な若返り効果が得られます。 ただし、ご紹介する改良型MACSリフトは特殊なフェイスリフトですので一生に一度限りしか受けることが出来ません。 ご自分のライフサイクルをよく検討して上手に計画する必要があります。


改良型MACS-Liftの開発


欧米で流行しているフェイスリフトのMACS-Liftを大きく進化させました。この改良型MACS-Liftは、SMAS(スマス)を顔の骨に固定しているリガメントを必要なだけ処理(オーストラリアのメンデルソン先生考案の方法)することにより、 低侵襲のままに効果を大きく増大させます。このフェイスリフトを受けることにより、若々しい素敵なフェイスラインを取り戻すことが可能です。


プレマセタースペース
<利点>
1.リガメントを必要なだけ処理しているので効果が高い
2.シワ取り効果が長期に持続
3.切開が短いため、傷あとや耳の変形が目立ちにくい
4.手術時間が短い(1時間 片側)
5.合併症のリスクが少ない
6.剥離範囲が小さいため腫れが少なく社会復帰が早い(通常7日~2週間)

MACSリフト プレマセタースペース 私は以前には、スマスリフトを行っていましたが、その効果に限界を感じていました。改良型MACS-Liftは、医学的に効果が持続するはずだと確信して開発しました。
その後多くの患者さんの手術を行いましたが、14年を経た現在では実際に効果が長期的に持続することが確かめられています。
ほぼ全ての患者さんが改良型MACS-Liftを受けておられます。
症例写真 改良型MACSリフト 術前後

改良型MACS-liftと頬部・頚部脂肪吸引を施行。 術後1年


症例写真の費用とリスク・副作用・合併症

治療費用の目安 改良型MACS-LIFT(リガメント手術) 800,000円(税別)
脂肪吸引 2部位 200,000円(税別) 
主なリスク・副作用 瘢痕 ケロイド 顔面神経麻痺 皮弁壊死 縫合糸のトラブル 血腫 感染 耳介変形 など


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改良型MACS-Liftの適応

フェイスリフトは、ほほ・フェイスライン・首の上部など、顔面のほぼ下半分の広い範囲に効果的です。
手術を受けることができる患者さん限定ですが、他の方法で得られない大きく長期的な効果が得られます。

フェイスリフトに向いている方
自然で綺麗な若返りを希望する方
高周波治療やスレッドリフトを繰り返す費用・時間のコスト負担を望まない方
現在の除皺技術で最も効果がある治療を望む方
お化粧をあまりしない(出来ない)方

フェイスリフトを受けるのに必要な条件とは?
仕事を1週間程度休むことのできる方
一度の治療費を負担可能
(高周波やスレッドリフトなどと比較すれば数年でペイします)
手術に対する“怖さ”を克服出来る方
(静脈麻酔ですと、手術のことはあまり覚えておられない患者さんがほとんどです)
術後1ヶ月ほどはフォローのための通院が可能な方
合併症に対して精神的に対応可能な方
(合併症のほとんどは治療により支障なくなりますが、患者さんの不安があまりに大きい場合は手術への満足度が低くなります)


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改良型MACS-Liftと従来のスマスリフトの効果の違い

従来型マックスリフトと、改良型マックスリフトの効果の違いを見てみましょう。
従来型MACSリフト
従来型MACSリフト 術前
術前
タルミによりフェイスラインが乱れています。ブルドックフェイス。(60才代女性)

従来型MACSリフト 術後3ヵ月
術後3ヵ月
フェイスラインは、少し改善されています。

従来型MACSリフト 術後1年
術後1年
後戻りしてタルミが再発して、残念な感じです。

改良型MACSリフト
改良型MACSリフト 術前
術前
タルミによりフェイスラインが乱れています。ブルドックフェイス。(60才代女性)


術後3ヵ月
フェイスラインは、かなり改善されています。

改良型MACSリフト 術後1年
術後1年
フェイスラインの改善は持続しています。

改良型マックスリフトは、従来のフェイスリフトと比較して効果の大きさと持続性が違います。
従来型のフェイスリフトを受けた後に効果が不足して改良型マックスリフトを受けた患者さんは他に数名おられますが、やはりその効果の違いに驚いておられました。

何故効果の差が出るのか?
皮膚のタルミの原因は2種類あります。
1.重力による皮膚のタルミ。
2.加齢に伴い顔の骨が痩せた結果、骨を包む皮膚が余ってしまってたるむ。

タルミ1は、皮膚を引っ張ればほぼ無くなります。しかし、タルミ2は簡単には無くなりません。皮膚が骨にくっついているために引っ張ってももとの骨の位置に後戻りするのです。
皮膚を骨にくっつけているもの、それがリガメントです。改良型マックスリフトでは、そのリガメントを必要なだけ処理するために、フェイスリフトでタルミがとても良く伸びて後戻りしにくいるです。

改良型マックスリフトの効果はどれくらい持続するか?
加齢による顔の骨の痩せに伴い少しずつ皮膚の緩みはでますが、術後10年以上経てもその効果は持続します。


症例写真の費用とリスク・副作用・合併症

治療費用の目安 通常MACS-lift 600,000円(税別)
改良型MACS-LIFT(リガメント手術) 800,000円(税別) 
主なリスク・副作用 瘢痕 ケロイド 顔面神経麻痺 皮弁壊死 縫合糸のトラブル 血腫 感染 耳介変形 など
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SMASリフト その効果と弱点


SMAS(スマス)とは、頬部の皮下に広く存在する筋膜です。このSMASは、下方では首に広く分布する広頚筋に連続しています。 今から40年以上前にこのSMASを牽引するフェイスリフト、いわゆるSMASリフトが開発されました。安全性が高くて一定の効果がありましたので、世界的に流行しました。

現在行われているフェイスリフトのほとんどがSMAS(スマス)リフトです。スマスリフトにはいくつかもの種類があります。
SMASectomy(スマセクトミー)、SMAS弁、MACS-Lift……


SMASリフトはいろいろな種類はありますが、基本的に同じような効果だと思います。
SMASリフトの欠点は意外に術後緩み易いことが、世界の美容外科医から指摘されています。 私も過去には通常のSMASリフトを行っていましたが、やはり後戻りして残念な気持ちになったことを何度か経験しました。

SMAS(スマス)リフトの効果を高めるべく、多くの美容外科医により研究が行われました。いわゆるリガメント手術もその一つです。 SMASは骨にリガメント(靱帯)で固定されているために引っ張っても元の骨の位置に後戻りします。 SMASと骨を固定しているリガメントをうまく処理することによって、SMASを十分引っ張って後戻りの少ない手術を可能にします。

ただし、この方法はあまり普及していません。その理由は、リガメントは顔の深部にあり顔面神経などが走る危険な領域なので、例えば耳下腺腫瘍摘出など顔面神経を傷つけない様に腫瘍を切除する際の頭頚部外科の専門の知識と技術が必要です。 この手術に慣れた美容外科医はほとんどいませんので、改良型マックスリフトを行う施設はごく少数です。 ですが、きちんとタルミを取るためには医学的にはその部位をさわるしか方法はありません。では、リガメントを安全に処理する方法はないでしょうか? 改良型MACSリフトは、そのような背景から生み出された術式です。


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改良型MACS-Liftのリスク ~顔面神経麻痺を防いでSMAS下を剥離


フェイスリフトの合併症のリスクは0(ゼロ)にすることは出来ませんが、合併症防止のための対策、および合併症が生じたときの対応策などを講じておりますので、安心して受けて頂いて良い状況だと思います。 現在のところ、一瀬のフェイスリフト手術で顔面神経麻痺が持続している症例はありません。

 

当院の院長は、耳鼻咽喉科の研修医時代から顔面神経の手術を何度も行っており、術式に慣れております。さらに、改良型マックスリフトの開発の過程で神戸大学美容外科では、SMAS下の顔面神経の走行に関して解剖学的研究を改めて行うなど、安全性を向上しております。


咬筋前腔の顔面神経の走行の研究

pre-masseter spaceにおける顔面神経の走行の研究
pre-masseter spaceにおける顔面神経の走行 
引用元:Aesthet plast surg. Nagai K .Ichinose A他。



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フェイスリフトをうけるための注意点


手術を受ける年齢
改良型マックスリフトは原則的に一生に1回しか受けられません。そのため手術を受けるタイミングをよく検討しなければなりません。 改良型マックスリフトは顔の深い部分を手術するために、2回目の手術では癒着による顔面神経損傷のリスクが高まるためです(通常のスマスリフトならば数回の手術が可能です。)

改良型マックスリフトを希望する若い患者さんは多く確かに効果は高いのですが、一生に1回となると30才台などあまり早い年齢での手術はあまりお勧めしておりません。60才以降に顔の骨が痩せて皮膚のタルミがどんどん出てきますが、その時にこそ改良型マックスリフトが必要になるのです。

(若い患者さんでは、通常のMACSリフトやヒアルロン酸注入をお勧めしています。ヒアルロン酸は、注入方法を工夫すれば非常に有効で持続性もあります)

40才後半-70才くらいまでが改良型マックスリフトを受ける最適な時期だと思います。
大きな持病が無ければ、75才程度までの手術は可能です。

他の治療との組み合わせ
フェイスリフト単独でもちろん効果は高いですが、他の治療との組み合わせることにより若返り総合点があがります。

特に相性の良い治療は、手術ですと眉毛下皮膚切除で、非手術療法ですとヒアルロン酸注入(ほうれい線)です。


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マックスリフト(通常型)


SMASリフトの一つ 皮膚切開が少なく剥離範囲も少ない低侵襲フェイスリフト。
(ベルギー人2名の形成外科医によって開発された方法)

利点
・傷跡少ない
・低侵襲
・手術時間が短い
・自然(マイルド)な除皺効果

 

適応

50才台までの頬部除皺



スレッドリフト


当院では、改良型APTOS糸を用いています。

(※鶴舞公園クリニック 深谷先生 考案 の糸です)

 


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フェイスリフト手術の費用とリスク・副作用・合併症

治療費用の目安 通常MACS-lift 600,000円(税別)
改良型MACS-LIFT(リガメント手術) 800,000円(税別)
スレッドリフト 6本 250,000円(税別) 追加1本毎 
+20,000円(税別)
脂肪吸引 100,000円(税別)~200,000円(税別) 
主なリスク・副作用 瘢痕 ケロイド 顔面神経麻痺 皮弁壊死 縫合糸のトラブル 血腫 感染 耳介変形 など

 

 


Q&A

Q.手術はどれくらいの 時間がかかりますか?

A.MACS-liftでは、両側90分~2時間で手術が終了です。
改良型MACS-liftでは、両側2時間~2時間半で手術が終了します。

 

Q.抜糸までの期間は?

A.9日目前後に抜糸を行いますが、一部残します。(残った糸は1か月後に抜糸します)

 

Q.何回くらい通院の必要がありますか?

A.

1.神戸・大阪など近隣にお住まいの方
術後1日目、術後3日目、9日目、1か月後と3か月後に検診.
2.遠方にお住まいの方
術後1日目、9日目、1か月後(問題なければその後の受診を省きます。)

 

Q.仕事をどれくらい休む必要がありますか?

A.内出血がほぼ引くのは10日前後です。耳の縁の傷を髪の毛で隠してお化粧すればあまり目立たなくなりますので、通常は7日~仕事を休む方が多い様です。マスクなどで頬を隠して4日目くらいお仕事に行く方もおられます。

 

脂肪吸引を施行した場合は内出血が増えます。

 

Q.痛みが心配です。

工夫した局所麻酔を用いて、静脈麻酔も用いて半分眠った状態で行います(手術中の記憶はほとんどありません)。

 

Q.過去にフェイスリフトを受けていますが、手術可能でしょうか?

可能ですが、傷あとの位置次第で切開ラインの工夫が必要です。


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