上眼瞼外反症
まつ毛の生えている部の下の白い粘膜が目立つ。特にアイラインのアートメークを入れているとコントラストのため目立ち易くなり、眼瞼下垂の手術では皮膚を引っ張ってなくても生じることがある。通常は機能的に問題はあまり無いとはいえ、やはり美容的に気になるため治療の相談が多いものです。
上眼瞼外反症の原因に応じて再建術を検討します。
原因
- 主に眼瞼下垂症や二重整形手術後に、まつ毛の縁の皮膚が引っ張られることにより生じる。
- 外傷などによる瞼板の変形により生じる。
上眼瞼外反症の治療法
- まつげの引っ張りを緩める
- 瞼板形成術
下眼瞼外反症
外反症の原因に応じて再建術を検討します。
原因
- まぶたの支持靭帯のゆるみ
- 外傷・炎症による皮膚の欠損、不足
まぶたの変形の治療法
- 外側眼瞼靱帯再建
- 挙筋後転術
- 皮膚移植・筋膜移植・軟骨移植
兎眼(と眼)症
ドライアイや角膜潰瘍などを生じて目の健康を著しく損ねます。
と眼症の原因や程度に応じて再建術を検討します。
原因
- バセドウ病、外傷、顔面神経麻痺、眼瞼下垂症の術後の過挙上、下眼瞼下制術(いわゆるグラマラスライン手術)などでおこります。
治療法
- 外側眼瞼靱帯再建
- 挙筋後転術
- 皮膚移植・粘膜移植・筋膜移植・軟骨移植
- 顔面神経麻痺の静的再建
- ゴールドプレート留置
Q&A
Q.と眼症に対し、下まぶたのつり上げ手術を受けたのですが治りません?
A.下まぶた手術の術後にあっかんベー状態(と眼症)になった場合、組織が不足しているときは下まぶたをひっぱりあげるだけでは治りません。皮膚が不足するときには皮膚移植、結膜が不足するときは粘膜移植が必要になります。