ヒアルロン酸注射による顔の彫刻

拡大鏡下ナノニードル注入の手技を開発してからは、ヒアルロン酸注入はとても効果が高い治療になりました。顔の彫刻を行う様に注入することが目標です。

ヒアルロン酸注射は、美容医療を受ける方にまず第1にお勧めする方法です。

当院では、各種フェイスリフトを行っていますが、たるみを目立たなくする効果はヒアルロン酸注入の方が高いかもしれません....

拡大鏡下ナノニードル注入 ~nanoneedle serial puncture~

ナノニードル注入:極細(34ゲージ 毛髪に近い太さ)の注射針でシワに正確に注入

※通常針は27-30ゲージ

ナノニードル 34ゲージ

34Gの注射針ですと細かなシワにも自在に注入可能!

従来の方法(ノーマル針 では効果が不足する部位にも有効

ナノニードル注入では、シワに正確に注入するため、少ない量で効果+持続性↑ お顔が膨らんだりしません。

∇ほうれい線・マリオネットへの注入

(日本形成外科学会総会2016 日本美容外科学会総会2017 で報告)

一瀬晃洋 美容皮膚医学BEAUTY 特集

医学出版 2019 vol2 ヒアルロン酸の注入:真皮内微細注入

法令線 ナノニードル注入

拡大鏡下ナノニードル注入では、数百もの細かな粒で注入して形を整えます

(ヒアルロン酸をしわの外になるべく逃がさない注入なので、少ない注入量で済み、周囲が膨らんだりしません。)

写真くらいのしわの深さなら、1本のヒアルロン酸→ほうれい線+マリオネット+眉間のシワをカバーします。

∇部位と注入法

部位や皺の状態によって注入法が異なります。

  • 1.ほうれい線 →ナノニードル注入が最も効果的です。まず第1にお勧めする部位。
  • 2.マリオネットライン →ナノニードル注入
  • 3.口周りの小じわ →ナノニードル注入
  • 4.ゴルゴ線 →硬めのヒアルロン酸をごくわずかナノニードル注入
  • 5.眼袋(下まぶた) →柔らかいタイプのヒアルロン酸を使用 ナノニードル注入で細かく仕上げ
  • 6.涙堂(涙袋)→柔らかいタイプのヒアルロン酸を使用 ナノニードル注入
  • 7.眉間の縦じわ →ナノニードル注入。1年以上効果が持続
  • 8.ひたいの横じわ →ヒアルロン酸注入法は難しかったシワもナノニードル注入ならば可能
  • 9.唇 →顔の若々しさを保つうえで最重要パーツ。加齢に伴い唇は痩せてきます。ナノニードル注入で細かな輪郭をつくって立体的に仕上げる
  • 10.上まぶたのくぼみ →カニューレ注入
  • 11.ほほのくぼみ →ノーマル針注入
  • 12.こめかみのくぼみ →ノーマル針注入

部位により、ナノニードル注入と、ノーマル針注入を組み合わせて仕上げます。

∇部位と注入法

  • ✔ 1.「美容外科の治療を受けてみようかな....」
    まず初めにヒアルロン酸注入をお勧めします。拡大鏡下ナノニードル注入は、安全性が高く確かな効果が得られる治療です。
  • ✔ 2.「ヒアルロン酸注入を受けたことがあるが、効果がもうひとつだった..」
    注入方法が違えば効果は大きく異なります。拡大鏡下ナノニードル注入は通常の注入とは効果が異なりますで、是非試して下さい。
  • ✔ 3.「手術を受けたが効果が足りない気がする...」
    ”顔面骨の痩せ” が老けて見えることの原因です。手術で引っ張るとタルミは取れますが、骨の痩せまでは改善出来ません。手術後は、ごく少量のヒアルロン酸を拡大鏡下ナノニードル注入で注入して顔面の痩せ対策を継続されることをお勧めします。
  • ✔ 4.「疲れ顔を治したい、優しい顔・明るい顔になりたい....」
    疲れ顔や元気のない顔は、加齢による顔面の痩せで生じていることが多いため、拡大鏡下ナノニードル注入による”顔の彫刻”がとても効果的です。
  • ✔ 5.「他院でヒアルロン酸を受けて顔が膨らんだ.顔のバランスが狂った気がするがよくわからない...」
    ヒアルロン酸の量が多すぎる、かつ必要な部位に入っていないことがほとんどです。間違ったとことに入っているヒアルロン酸をいったんヒアルロニダーゼで溶かして、拡大鏡下ナノニードル注入できれいに注入しなおして自然かつ若々しいお顔を取り戻してください。

ヒアルロン酸注射による顔の彫刻~ ボリューメトリック・レストレーション

顔は加齢に伴う骨痩せで老けていきます。ヒアルロン酸のナノニードル注入と深部注入を用いて粘土細工の様に顔の彫刻を行い、若々しく元気なお顔に戻します。

ヒアルロン酸によるボリューメトリックレストレーション

顔全体の60部位以上から選んで注入します。

ナノニードル注入、通常針注入、カニューレ注入を組み合わせます

(MDコード、ビスタシェイプTMに採用されている部位も含みます。)

”ヒアルロン酸1年1本倶楽部”のススメ

顔全体に1本/年だけのヒアルロン酸注入で維持していく方法です。

  • ●1年目
    ジュビダームビスタ®ウルトラ1~3本注入(注入部位の範囲による)
    <お勧めする注入部位> ほうれい線、マリオネットライン、唇、眉間の縦じわ、下まぶたの眼袋・ゴルゴライン、上まぶたの凹み、ひたいの横じわ
  • ●2年目以降~
    ヒアルロン酸が減った部分に、ジュビダームビスタ®ウルトラ1本を少しずつ分けて追加注入することで維持 (一年に一本のお化粧です。)

オススメ!ヒアルロン酸1年1本倶楽部は、少ない量のヒアルロン酸を一本一本の皺に正確に注入するため顔が膨らんでしまうこともありません。

Q&A ヒアルロン酸注入

Q&A

Q.ヒアルロン酸はどれくらい長持ちしますか?

A.ヒアルロン酸は、6ヵ月~1年程で吸収されてしまい。ナノニードル注入では、1年後で5割程度の効果が残ります(個人差がありますので、あくまでも平均です)。
通常の注入法より長持ちする理由は、ナノニードル注入ではシワに正確に注入されるためシワに留まる量が多い(外に漏れる量はわずか)ためです。

ヒアルロン酸自体は一般に考えられているよりかなり長持ちします(4-5年ほぼ持続している方もおられます)。
いかに皺に留まる様に注入するかが長持ちさせるコツですが、ナノニードル注入で細かく注入すれば周囲に漏れなる量を最小にできます。

Q.痛みが心配ですが...

A.ナノニードル注入は極細の針のため1針ごとの痛みは少ないのですが、合計で数百ショット必要になるため麻酔をお勧めしています。一番強力なのはブロック麻酔で、注射1本でほうれい線の大部分はほとんど痛まなくなります。ブロック麻酔が届かない範囲では、クリーム麻酔や冷却しながら痛みを少なくして注入します。

Q.ヒアルロン酸が何本必要でしょうか?

A.ナノニードル注入は、ヒアルロン酸のムダが少ないためヒアルロン酸1本で広い範囲に効果が出ます。ヒアルロン酸の必要量は、ノーマル注入の半分程度ですみます。

<例>1本のヒアルロン酸ほうれい線マリオネット眉間のシワ(または上唇)をカバーします。

∇ヒアルロン酸が初めての患者さんはまずは1本か2本、下の①か②のどちらかがおススメです。

  • ①ヒアルロン酸1本のみ注入
  • ほうれい線・マリオネット
  • ②ヒアルロン酸2本注入
  • ほうれい線・マリオネット + 下まぶた

どちらも満足度も高い方法です。

(希望される方には、ヒアルロン酸数本を用いて顔の色々な部位のボリューメトリックリストレーション注入することも可能ではありますが)。

Q.他院でヒアルロン酸注射を受けたのですが、望みの位置に入らなかった.....

A.ヒアルロン酸注入では、注入部位だけではなく顔面の層構造を理解して注入しないと目的のシワ・くぼみは治しません(逆に悪化したりします)。拡大鏡下ナノニードル注入では、部位のみならず層も正確に注入出来るため、目的のシワや溝を効果的に消します。

Q.この頃ヒアルロン酸注射で顔が膨らんでいる人が多いのですが?

A.ナノニードル注入では、シワに正確に注射し周囲に逃がさず、また注入量の総量も非常に少ないために顔が膨らんでしまう心配はありません。

Q.ヒアルロン酸のアレルギーが心配なのですが

A.ナノニードル注入で好んで使用するジュビダームビスタウルトラは、10年以上、既に2000人以上に用いていますが、明かな局所のアレルギーを認めたことがございません。安心して使用できる製材と考えてお勧めしております。レスチレンビタールはごくまれ(1人/数百人)に異物反応(固くなる)がありますが、1回のヒアルロニダーゼ注入で治ります。